株式会社クリエイティブジャンプ(本社/東京都港区、代表取締役/右大輝)は、全国の飲食店利用者を対象に、飲食店におけるLINE公式アカウントの登録実態と再来店行動に関する調査を実施した。飲食店の集客というと、SNSや広告、グルメサイトなどを活用した新規顧客の獲得に注目が集まりがちだが、一方で、物価高や人手不足が続く中、実店舗ビジネスでは、一度来店した顧客と再接続し再来店・常連化につなげる設計の重要性が高まっている。クリエイティブジャンプでは、店頭・レジ前・テーブル・スタッフとの会話・LINE公式アカウントなど、来店時の近い接点を起点に関係を深めていく考え方を、「近距離マーケティング」と定義している。今回の調査で、その「近距離マーケティング」の重要性を裏づける結果が明らかになった。調査背景多くの飲食店では、まず新規集客のために広告やSNS施策を検討する。しかし実際には、せっかく来店した顧客とその場でつながり、次回の来店理由まで設計できている店舗は多くない。特にLINE公式アカウントは、開設するだけでは機能せず、「なぜ今登録するのか」「登録後にどのような価値が届くのか」が設計されて初めて、再来店導線として力を発揮する。そこで今回の調査では、飲食店におけるLINE公式アカウントの登録実態、来店・注文への影響、さらに属性別の反応差を捉えることで、実店舗における「近距離マーケティング」のヒントを探った。主な調査結果過去3カ月以内に飲食店のLINE公式アカウントを友だち追加した人は、1,000人中208人(20.8%) 世帯年収別に見ると、LINE登録経験率は500万円未満で12.9%、500万〜1,000万円未満で26.2%、1,000万円以上で35.6% LINE登録者の85.4%がLINE配信やクーポンをきっかけに来店・注文経験あり高所得層ほど再来店効果が高い一方、同じような内容ばかりの配信には厳しい友だち追加の決め手は、女性が「その場の割引」、男性が「体験向上型特典」男女で登録後に求める価値にも差。女性はクーポン、男性はメリット実感を重視30代は登録しやすく、40代は登録後の来店効果が特に高い調査結果の詳細世帯年収が高い層ほど、飲食店LINEを登録しやすい傾向 事前調査では、過去3カ月以内に飲食店のLINE公式アカウントを友だち追加したことがある人は、1,000人中208人(20.8%)にとどまった。 一方で世帯年収別に見ると、登録経験率は500万円未満で12.9%、500万〜1,000万円未満で26.2%、1,000万円以上で35.6%となり世帯年収が高い層ほど登録経験率が高い傾向が見られた。 この結果から、飲食店LINEは誰にでも同じように登録されるわけではなく、相対的に可処分所得が高い層や、利便性・情報価値に敏感な層に届きやすい可能性がうかがえる。登録後は85.4%が来店・注文経験あり「過去1年以内に、飲食店のLINE配信やクーポンをきっかけに来店・注文したことがありますか」という設問では、「何度もある」が47.5%、「1〜2回ある」が37.9%となり合計で85.4%が来店・注文経験ありと回答した。事前調査では、過去3カ月以内に飲食店のLINE公式アカウントを「友だち追加」したことがある人は、1,000人中208人(20.8%)にとどまった。一方で、本調査では高い行動喚起率が確認されており、飲食店LINEの課題は「効果が弱いこと」ではなく、「最初の登録の壁をどう超えるか」にあると考えられる。つまり、LINEは弱いのではなく、登録さえされれば強い。この構造こそ、来店後の顧客との接点設計、すなわち「近距離マーケティング」の重要性を示している。世帯年収1,000万円以上の層は、再来店効果が高い一方で「マンネリ配信」に厳しい過去1年以内にLINEきっかけで来店・注文した経験が「何度もある」と答えた割合は、世帯年収1,000万円以上の層で57.1%となり、500万円未満の層の41.9%を上回った。一方で、飲食店のLINE公式アカウントをブロックしたくなる理由として「同じような内容ばかり届く」を挙げた割合は、世帯年収1,000万円以上の層で59.2%にのぼり、500万円未満の層の25.8%を大きく上回った。この結果から、高所得層ほどLINEを来店・注文のきっかけとして活用している一方で、内容の鮮度や変化に対してより厳しい目線を持っていることがうかがえる。効果が高い層に届けるほど、単なる一斉配信ではなく、意味のある配信設計が求められる。友だち追加の決め手は、女性は「その場の割引」、男性は「体験向上型特典」飲食店で、その場でLINE公式アカウントを友だち追加したくなるきっかけとして、「その場で使える割引クーポンがある」と答えた割合は、女性71.6%、男性59.1%であった。一方で、「無料トッピングやサイズアップなどの特典がある」は、男性40.0%、女性29.5%となった。この結果から、友だち追加の促進においては、単に同じ特典を見せるのではなく、女性には分かりやすいお得感、男性には食事体験のアップグレード感を意識した見せ方が有効である可能性がある。登録導線の設計は、「何を配るか」だけでなく「どう見せるか」も重要となる。男女で「登録後に求める価値」にも差。女性はクーポン反応、男性はメリット実感を重視再来店や注文のきっかけになりやすい情報として「クーポン」を挙げた割合は、女性63.6%、男性52.7%となった。一方で、ブロックしたくなる理由として「登録したメリットを感じない」を挙げた割合は、男性36.4%、女性20.5%。つまり、女性はクーポンなどの分かりやすい価値に反応しやすい一方で、男性は「登録している意味があるか」をよりシビアに見ている傾向がうかがえる。飲食店LINEでは、登録時の特典設計だけでなく、登録後もお得感や利便性を継続的に感じられる運用が重要だと考えられる。30代は登録しやすく、40代は登録後の来店効果が特に高い事前調査では、過去3カ月以内に飲食店のLINE公式アカウントを友だち追加した経験がある人の割合は、20代で25.5%、30代で28.0%、40代で17.2%、50代で13.5%、60代以上で17.0%となり、30代が最も登録しやすい傾向が見られた。一方で、本調査において「過去1年以内に、LINE配信やクーポンをきっかけに来店・注文したことがある」と答えた割合は、20代で87.2%、30代で82.1%、40代で97.7%、50代で79.2%、60代以上で70.6%となり、40代で特に高い結果となった。この結果から、飲食店LINEは、30代では登録の入口として機能しやすく、40代では登録後の再来店導線として特に強く機能している可能性がうかがえる。年代によって、重視すべきポイントが異なることが示唆される。調査概要事前調査調査テーマ:飲食店のLINE公式アカウント利用実態に関する調査調査対象:全国の飲食店利用者有効回答数:1,000調査方法:インターネット調査日時:2026年4月6日本調査調査テーマ:飲食店LINE公式アカウントの登録動機・再来店行動・ブロック理由に関する調査調査対象:本調査条件に該当する回答者有効回答数:198調査方法:インターネット調査日時:2026年4月7〜9日