株式会社デジタル・ナレッジ(本社/東京都台東区、代表取締役社長/はが弘明)が運営するeラーニング戦略研究所は、外食・飲食サービス企業の人事部責任者、人材育成担当者、店舗責任者などを対象に、人材育成の取り組みや課題に関する調査を実施した。調査の結果、外食・飲食業界における人材育成の課題は「若手人材確保」38%が最多となり、人手不足の中で人材育成に関する課題が顕在化していることが明らかになった。実施されている人材育成の取り組みとしては、接客・サービス品質向上など現場改善型が中心である一方、DXや教育効果の可視化などの取り組みは進んでおらず、育成基盤整備が十分に進んでいない状況がうかがえる。調査結果のサマリ人材育成は「現場品質重視」、一方で基盤整備は限定的AI活用意欲で異なる“基盤整備”と“課題認識”「人材不足」と「育成リソース不足」が生む構造的ジレンマ注力テーマ別に見る「現場改善型」「基盤高度化型」の二極化調査概要調査目的:外食・飲食サービス業界の人材育成に関する取り組みや課題を調査し、求められる施策を探る調査方法:アンケート専門サイトを用いたWebアンケート調査調査期間:2026年1月30日~2月4日調査対象:外食・飲食サービス企業の人事部責任者、人材育成部門長および担当者、エリアマネージャー、店舗責任者、店舗の教育担当者調査結果① 人材育成は「現場改善型」が中心外食・飲食業界の人材育成は、接客・サービス品質の向上(76%)、調理スキル・衛生管理(53%)、店舗オペレーション標準化(49%)など、現場品質向上を目的とした取り組みが主流である一方、DX推進や教育効果の可視化、人事評価との連携といった“育成の仕組み高度化”につながる取り組みは1割前後にとどまっている。また、LMS(学習管理システム)は未導入企業が64%を占め、育成基盤整備が十分に進んでいないことが分かった。調査結果② AI活用意欲は54%生成AIを活用した研修設計や評価自動化については、54%が利用に前向きと回答した。AI活用に前向きな企業ほどLMS導入率が高い傾向も見られ、育成基盤整備の進捗とAI活用意欲に関連がある可能性が示された。調査結果③ 注力テーマで分かれる「育成基盤」人材育成の注力テーマ別に分析すると、企業によって育成基盤整備状況に大きな差が見られた。「DX・デジタルリテラシー」に注力する企業では、eラーニング実施率50%、LMS活用率80%、研修管理一元化70%と基盤整備が進んでおり、AI活用にも前向き(80%)であった。一方、「店舗オペレーション標準化」や「非正規人材育成」に注力する企業では、基盤整備率は低く、仕組み化は途上段階にあることがうかがえた。