ワタミ株式会社と株式会社ローソンは物流2024年問題への対応とCO2削減のため、配送効率向上を目的に11月16日(土)から宮崎県と鹿児島県の一部エリアでローソンの配送ルートにワタミの営業拠点を組み込み「ワタミ宅食」商品の配送を開始。店舗配送に関わるCO2排出量の削減量は年間約52tを見込む。今回開始する取り組みでは、「ワタミの宅食」商品の納品数が少ない土・日・祝日に、ローソンの配送トラックにローソン店舗向けの商品と「ワタミの宅食」の商品を積み込み、ローソンの物流センターからローソン店舗とワタミの12の営業拠点(宮崎2拠点、鹿児島10拠点)へ900食(1日平均)を配送。ワタミの営業拠点をローソンの配送コース(12コース〈宮崎2コース、鹿児島10コース〉)に組み込んで納品することにより、配送効率の向上を実現する。ワタミとローソンは、2024年4月から埼玉県の一部エリアでトラックの未使用時間を活用したトラックのシェアリングを実施しており、配送トラックの効率的稼働による使用車両の削減につなげてきた。今回、ローソンの配送車でローソン店舗とワタミ営業拠点へ共同配送を行うのは初めて。<取り組みの背景>「ワタミの宅食」では、全国(北海道、青森、岩手、秋田、鳥取、沖縄除く)516ヵ所の営業所から、1日23万食(平日)を配送している。土日祝日になると自炊や家族で食事をする機会が増えるなどの理由で、配送数が大きく減少することから1台当たりの積載効率が低く、配送網の効率化が求められている。一方、ローソンでは昨年12月から順次、2024年4月施行の働き方改革関連法への対応やCO2排出量の削減およびコスト抑制につなげるため、弁当・惣菜・デザートなどのチルド・定温商品の配送回数を1日3回から2回に切り替えを行うなど対応を進めてきた。現在、両社にて2024年4月からお互いの物流拠点が近い埼玉県の一部でトラックのシェアリングを行い、配送トラックの効率的稼働による使用車両の削減につなげている。<今回のスキーム(イメージ図)>