株式会社串カツ田中ホールディングスは、長期目標である1,000店舗体制を本格的に整えるため、「脱・串カツ田中」をコーポレートスローガンとして掲げることを決定した。その第一歩として、飲食事業を展開する株式会社ピソラの全株式を取得し、完全子会社化することを発表した。コーポレートスローガン「脱・串カツ田中」の想い「脱・串カツ田中」。これは、今後、串カツ田中HDが進む道を表している。決して「串カツ田中」ブランドを捨てるというわけではなく、「串カツ田中」は“原点”であり、“土台”であり、今後も大切にしていくブランドとのこと。では、どうして「脱」なのか。今後1,000店舗体制にむけて、事業領域の拡大や日本から世界へ進出していくことを目標としている。そのためには現状維持ではなく、商品やサービスの質の磨き上げや、プロフェッショナルな人材育成を推進し、「串カツ田中」を変革していかなければならない。さらに、「串カツ田中」に次ぐ、新たな挑戦・新しい価値の創造し、企業価値の向上を目指す必要がある。ピソラの完全子会社化もそのためであり、「脱・串カツ田中」の「脱」というのは、「これまでの串カツ田中を超えていく」ことと、「串カツ田中に依存しない、新たな価値の創造」という両方の意味を指し、串カツ田中HDの意思表明でもある。ピソラ完全子会社化について消費者のライフスタイルや購買行動の変化を背景に、業態の垣根を超えた競争は、さらに激しさを増すと考えられる中で、串カツ田中HDでは、「おもてなし」と「おいしさ」にこだわり、それらを通じて、日本の食文化と笑顔と活気を世界中に伝えることを目指している。このような理念の下、串カツ田中HDの中期経営計画において「売上利益の拡大」と「事業領域の拡大」を志向しており、M&Aを積極的に取り組むことで事業の多角化を図っている。一方、ピソラは、近畿地方、東海地方及び関東地方の郊外ロードサイドを中心に約60店舗のイタリアンレストランチェーンを運営している企業。「人のぬくもり」や「ワクワク・感動」を大切にし、顧客に「期待を超える感動」を与える「クラフトレストランチェーン」という唯一無二の存在になることで、今までにない外食の価値を創造することを企業方針としており、成長ポテンシャルがある。ピソラの企業方針と成長ポテンシャルは、前述した「脱・串カツ田中」の「串カツ田中に次ぐ、新たな挑戦・新しい価値の創造」「串カツ田中に依存しない、新たな価値の創造」する上で、重要であるとの判断からピソラの子会社化に至った。今回の子会社化を通じて、現状顧客層、提供価格帯、出店エリア及び業態などの事業領域に囚われず、新たな付加価値が提供できるよう相互に協力していくことで、グループ全体の企業価値向上の実現を目指す。