株式会社tacoms(本社/東京都目黒区、代表取締役/宮本晴太)は、飲食店のテイクアウト電話注文受付を自動化する音声AIサービス「Camel AI Call」の正式提供を開始した。大規模言語モデル(LLM)を活用し、電話注文の受付からPOS連携までを自動化するもので、実証実験では「かつや」および「8番らーめん」で電話注文の80%をAIが完結したという。飲食業界では慢性的な人手不足が続くなか、テイクアウト需要の定着によって店内業務と店外注文への対応を同時に求められるケースが増えている。電話注文への対応はスタッフの専従業務となるため、ピークタイムには接客や調理業務への影響や電話の取り逃しによる機会損失が課題となっていた。こうした課題を解決するため、tacomsは音声AI技術を活用した「Camel AI Call」を開発し、このたび正式リリースした。「かつや」「8番らーめん」で実証正式リリースに先立ち、とんかつ専門店「かつや」と「8番らーめん」の複数店舗で実証実験を実施した。実証では、AIによる発話精度や応対スピードの向上に加え、類似メニューの聞き取り精度改善やトッピング変更への対応、周囲の雑音を除去するノイズキャンセリング機能の強化など、飲食チェーン特有の電話注文環境を想定した開発を進めた。また、店舗の調理時間をリアルタイムで反映し、欠品時には代替商品の提案を行う機能も搭載。その結果、電話によるテイクアウト注文の80%をAIで自動化し、店舗のオペレーション負荷軽減につながったとしている。AIによる自然な電話対応を実現「Camel AI Call」は、LLMを活用した自然な対話によって注文受付を行う。利用者は電話のプッシュ操作などを行う必要がなく、会話だけで注文を完了できる。さらに24時間365日稼働し、複数の電話を同時に受け付けることが可能なため、ピークタイムの機会損失防止や営業時間外の予約注文受付にも対応する。注文内容は、デリバリー・テイクアウト注文一元管理サービス「Camel」を通じてPOSやキッチンプリンターへ自動連携されるため、店舗スタッフによる再入力作業も不要となる。店舗状況を判断して注文受付同サービスの特徴の一つが、特許取得済みの「注文の受付判定技術」だ。注文管理システムと連携し、営業時間や調理時間、欠品情報などをリアルタイムで参照。店舗が対応可能と判断した場合のみ注文を受け付ける仕組みとなっている。これにより、注文を受けたものの提供が困難になるといったトラブルを防ぎながら、現場の負担軽減を図る。現場からも高評価株式会社かつやの営業部部長代理・玉造大輔氏は、「ピークタイムやスタッフの少ない時間帯の電話対応による負担軽減が課題だった。Camel AI Callの導入により、大半の電話注文を自動化でき、スタッフが接客や調理に集中できる環境を実現できた」とコメントしている。また、注文内容が管理端末へ自動連携される点についても、現場から高い評価を得ているという。問い合わせ対応への拡張も視野tacomsでは今後、テイクアウト注文だけでなく、デリバリーや予約など各種問い合わせへの対応領域も順次拡大する方針だ。AIを活用した店舗運営の効率化と売上機会の最大化を支援し、飲食店の人手不足解消や業務負荷軽減につなげていく考えとしている。