株式会社サイラスコンサルティング(所在地/東京都港区、代表取締役/星野友絵)は「愛され続ける店になる飲食店経営の教科書」(著/西川智之)を4月30日に発売した。著者は「食は最高のコミュニケーションツール」という考えのもと、飲食店・ベーカリー・ショップなど11店舗を運営し、街や立地ごとに異なるコンセプトで店づくりを続けてきた。本書は、光熱費、賃料、人件費、原価の高騰が続くなかでも、20年にわたり飲食店経営を続け、事業を拡大してきた著者が、「失敗しないための経営術」を実体験ベースでまとめた一冊となっている。社会課題:追い風の裏で、飲食店経営は過去最大級の淘汰局面へ外食市場には人流回復やインバウンド需要という追い風がある一方、経営の現場では厳しさが増している。帝国データバンクによると、2024年の飲食店倒産は894件(前年比16.4%増)となり、過去最多を更新した。背景には、食材費・人件費・光熱費の上昇と、価格転嫁の難しさがある。また、同調査では、2024年4月時点で全産業の正社員の人手不足の割合は51.0%。さらに、2023年度の人手不足倒産は313件で過去最多となり、人手不足が事業継続を左右する段階に入っていることが示されている。こうした状況のなかで、飲食業は「好き」だけでは続かず、出店・採用・原価・家賃・人間関係のすべてを同時に見なければならない経営といえる。飲食店経営はただの「現場仕事」ではない飲食店経営は単なる「現場仕事」ではなく、製造・マーケティング・販売・現金回収までの一気通貫を担っている。著者は「飲食店の経営は、ユニクロに似ている」と表現し、リサーチから販売までを自前で回す難しさを説明し、そのうえで、20年間の実践から導いた独自の経営スタイルである「ホバリング経営」を提唱している。「ホバリング経営」とは、緻密な計画に固執するのではなく、高い視点で情報を集め、現在地を把握し、流れを見ながら最適な一手を打つという著者独自の考え方。繁盛店の実態や物件のポテンシャルを読み解く、実践的な情報収集術も公開している。本書の特徴20年生き残った実体験をもとにした、失敗前提の飲食店経営「飲食業は成功しないと思って取り組む」という厳しい現実認識11店舗の出店・撤退・再構築から見えた、立地判断、業態設計、人材抜擢、黒字化のための戦略コロナ禍の横付けキッチンカー、イタリアンおせち、ベーカリー展開など、危機下での具体策理念づくり、給与手紙、勉強会、スタンダードブックなど、人が定着し文化が残る仕組み「食は最高のコミュニケーションツール」という理念を軸に、愛され続ける店づくり著者紹介西川智之(にしかわ・ともゆき)カラビナフードワークス株式会社 代表取締役1976 年大阪府生まれ。大学在籍中の4年間、人気のコーヒー自家焙煎店でのアルバイトに没頭。卒業後は機械メーカーに勤めていたが、珈琲店の事業拡大にともなって社員として入社する。経験を積んだ後、29歳で独立し、地元の堀江にレストラン「mothers」をオープン。「食で人の想いをつなぎ、街に明かりを灯す」をミッションとし、その後もそれぞれの立地や街の特性に合わせたコンセプトの店舗を出店し、いずれも人気店へと成長させていく。高い視点で浮遊しながら、次の一手を考える経営スタイルである「ホバリング経営」を軸に、他店にはないコンセプト店を広げ、多店舗展開に従事。「食は最高のコミュニケーションツール」という考えのもと、現在は飲食店、ベーカリーショップなど11 店舗を運営。食を通して人と街をつなぐ担い手として、日々奮闘中。