パーソル グローバルワークフォース株式会社(本社/東京都港区、代表取締役社長/多田盛弘)は、外国人材の採用経験がある経営者・役員700人を対象に「外国人材の採用に関する調査」を実施した。調査では、外国人材を採用した企業の73.9%が採用前の期待を上回る評価をしていることが明らかになった。一方で、採用・定着においてはコミュニケーションや文化的な違いが課題として挙げられている。外国人材採用の主な目的は人手不足の解消調査によると、外国人材を採用した理由として最も多かったのは「労働力不足の解消」で44.6%だった。次いで専門人材の確保が続いた。特に在留資格「技術・人文知識・国際業務」の人材を採用する企業では、単なる人員補充ではなく、専門知識やスキルを持つ人材の確保を目的として採用するケースが多い傾向がみられた。日本で働く外国人は2025年10月末時点で257万人を超え、過去最多を更新している。人手不足が深刻化するなか、多くの産業分野で外国人材の活用が重要な選択肢となっている。採用後の評価は73.9%が「期待以上」外国人材を採用した企業に対し、採用前の期待との比較を聞いたところ、73.9%が「期待以上」と回答した。また、現在は外国人材を雇用していない企業でも60.3%が「期待以上」と評価しており、実際に採用経験のある企業の多くが外国人材に対して好意的な印象を持っていることが分かった。期待を上回った理由としては、「真面目で誠実な勤務態度」が55.7%で最多となった。続いて仕事へのモチベーションの高さや責任感などが挙げられており、業務に取り組む姿勢への評価が高い結果となった。課題はスキルよりもコミュニケーション一方で、外国人材の採用・受け入れにおける課題も明らかになった。企業が感じている課題としては、「日本語能力」「コミュニケーション」「文化・価値観の違い」が上位を占めた。能力や専門スキルに関する項目よりも、対人関係や職場内コミュニケーションに関する内容が中心となっている。さらに、日本語能力による問題を除いても66.9%の企業が文化やコミュニケーション方法の違いによる課題を感じていると回答した。具体的には、「業務指示の理解」「報告・連絡・相談に対する認識の違い」などが挙げられた。日本語での会話に支障がない場合でも、日本独自の組織文化や職場慣習への理解不足がコミュニケーション上の課題につながるケースがあることがうかがえる。今後も採用拡大の意向今後の外国人材採用方針については、66.7%の企業が追加採用を検討していると回答した。今回の調査結果からは、多くの企業が外国人材の活躍に一定の手応えを感じている一方で、採用後の定着や組織への適応に向けた支援の重要性が高まっていることが分かる。人手不足への対応だけでなく、多様な人材が活躍できる職場環境づくりが、今後の外国人材活用における重要なテーマとなりそうだ。