株式会社プレイドは、「丸亀製麺」を運営するトリドールホールディングス(以下、トリドール HD)とともに、同社が2025年9月から始動した経営手法「心的資本経営」の重要なKPIデータを集約・可視化する従業員向けダッシュボード「ハピカンダッシュボード」を開発した。トリドールHDでは、2025年12月より「丸亀製麺」の全店舗で「ハピカンダッシュボード」の運用を開始する。トリドールHDが掲げる「心的資本経営」と「ハピカン繁盛サイクル」トリドールHDが掲げる「心的資本経営」とは、「従業員の“心”の幸せ」と「お客様の“心”の感動」を共に重要な資本ととらえ、どちらの“心”も満たし続けることで持続的な事業成長を実現する経営思想のこと。「従業員の“心”の幸せ」と「お客様の“心”の感動」による好循環づくり、そして永続的な人材確保や離職率の改善、求人や教育コストの削減、地元への地域貢献など、さまざまな価値を長期的に生み出し、グループ全体で持続的な事業成長を目指すものとなっている。「心的資本経営」の起点に据えるのが、従業員の“幸福実感”=「ハピネス」。従業員が心から幸福感を持って働ける職場環境が整うことで、自らが考え行動するという内発的動機が育まれる。そして、この内発性こそが、顧客に「感動」をもたらす体験を生み出す原動力である。顧客の感動体験が積み重なることで支持が高まり、店舗の持続的な「繁盛」へとつながる。さらに、その成果を従業員へ適切に還元することで、再び「ハピネス」が高まり、感動体験の質が深化していくという好循環が形成される。「心的資本経営」は「ハピネス(幸福)」と「カンドウ(感動)」の頭文字を組み合わせた「ハピカン経営」という呼称で全従業員に共有されており、このトリドールHD独自の実践モデルを「ハピカン繁盛サイクル」と定義している。「ハピカン繁盛サイクル」の重要データを集約・可視化する「ハピカンダッシュボード」トリドールHDとプレイドが共同開発した「ハピカンダッシュボード」は、「ハピカン繁盛サイクル」における重要なKPIデータを集約・可視化するダッシュボードとなっている。店舗で働く従業員の心の満足度を計る「ハピネススコア」、顧客の食後の感情を計る「感動スコア」、店舗の売上などの「繁盛スコア」の3つのデータを集約・可視化し、「丸亀製麺」の店舗で働く全ての従業員がいつでも参照できるダッシュボードとして開発されている。「ハピカンダッシュボード」は、ビジネスの場でイメージされるダッシュボードとは異なり、数値やグラフの羅列ではなく、従業員にとって毎日見るのが楽しみになるデザインやアニメーションを備えている。データをただ確認するためではなく、全ての従業員がハピネス・感動・繁盛の状態を正しく理解し、そのサイクルを楽しく前向きに改善するための動機形成と行動促進につながることを目的に開発されている。トリドールHD 執行役員 CMO 兼 丸亀製麺 常務取締役マーケティング本部長 南雲克明 氏のコメントトリドールGroupと丸亀製麺の新しい経営思想「心的資本経営」を前に進めるには、理想を語るだけでなく、現場のスタッフさんが毎日肌で感じ、行動できる仕組みにすることが大切でした。その想いから生まれたのが、ハピカンダッシュボードです。ハピネス・感動・繁盛の3つのスコアを可視化し、AIエージェントが気づきや行動のヒントをアドバイスする。お客様の昨日の感動が毎日届くことで生まれる貢献実感や誇り、店長やハピカンオフィサーが仲間の心を見つめながらつくる安心感や繋がり感、そして次のアクションを自ら考え、行動する店舗スタッフの仲間たち。そんな“内発的動機が自然と生まれる仕組み”を目指しました。プレイドとの共創によって、内発的動機を生み人の力を最大限に引き出す仕組み、「心的資本経営」が現場で動き出す環境が整いました。ハピカンダッシュボードとAIエージェントがつなぐ感動のサイクルをさらに加速させ、唯一無二の感動創造を探求していきます。