飲食業界において、顧客満足度(Customer Satisfaction)と従業員満足度(Employee Satisfaction)の両立は重要な課題となっている。フードプロフェッショナルカンファレンスVol.1に登壇した株式会社ネクスウェイの小池 唯人氏は、株式会社すかいらーくホールディングスの事例をもとに、本部と店舗間の効果的なコミュニケーションのポイントを解説した。飲食業界における変化と課題すかいらーくホールディングスは、「ガスト」や「ジョナサン」など国内外約3,000店舗を展開する大手外食チェーン。同社が直面した課題として以下の2点があげられる。消費者ニーズの変化健康志向の高まりや、顧客体験の重視といったトレンドへの対応が求められている。従業員の働き方の変化長く働き続けてもらうために、職場環境の改善と社内の円滑なコミュニケーションが不可欠となっている。これらの課題に対処するため、すかいらーくホールディングスでは本部と店舗間のコミュニケーションを見直し、情報伝達の効率化を進めた。コミュニケーションの問題点と改善策すかいらーくホールディングスでは、従来の本部店舗間コミュニケーションにおいて、本部は店舗の状況把握に多大な労力を要する店舗側は本部からの指示の整理や情報共有に負担がかかるといった問題が発生していた。これを解決するために、「店舗matic Shopらん」を導入した。※ネクスウェイは2008年より、株式会社ドリーム・アーツが開発する「ShopRunソフトウェアモジュール」を使い、「店舗matic」ブランドでサービスを共同で提供している「店舗matic Shopらん」導入の効果「店舗matic Shopらん」は、多店舗展開企業向けの本部-店舗間コミュニケーションツールである。導入後、すかいらーくホールディングスでは以下のような成果が得られた。作業実施率の向上店舗の情報整理が自動化され、作業の実施率が40%以上向上した。店長の負担軽減店舗スタッフが直接情報を確認できるようになり、店長の業務負担が軽減した。エリアスーパーバイザーの業務効率化店舗の進捗状況がリアルタイムで把握できるようになり、的確なサポートが可能になった。まとめ本部と店舗間の円滑なコミュニケーションは、顧客満足度と従業員満足度の向上に直結する。すかいらーくホールディングスの事例からもわかるように、情報共有の効率化を図ることで、現場の負担を軽減し、企業全体の成長を促進することが可能になる。ネクスウェイでは、多くのチェーンストア企業を支援しており、現在6万店舗以上で導入実績がある。詳しい事例や導入に関する相談は、公式サイトから問い合わせができる。店舗maticサービスサイト:https://chainstore.nexway.co.jp/tempo資料ダウンロード:https://chainstore.nexway.co.jp/download/tempoお問い合わせ:https://chainstore.nexway.co.jp/contact