サトフードサービス株式会社が国内197店舗を展開する「和食さと」では、2025年2月14日にお掃除ロボットの全店導入を完了した。お掃除ロボットが営業時間終了後の夜間に店内隅々まで掃除するため、店舗スタッフはピーク時の接客強化などサービス向上により注力できるようになる。「和食さと」では、配膳ロボットを全店に導入済み。他にも和食さとアプリで店舗に行く前から順番待ち、席予約ができる。お掃除ロボット導入について「和食さと」では、リ・プロダクツ株式会社が展開する清掃DXをトータルサポートする掃除ロボットレンタルサービス「おそうじレンタル」を利用し、アンカー・ジャパン製お掃除ロボット"Eufy X10 Pro Omni"を導入した。本ロボットは、強力にごみを吸引する掃除と「強く押して拭く」水拭き掃除を1台で行うことができる。AIカメラにより小さな段差やケーブル、カーペットなどを高精度で認識しながら、壁ぎわぎりぎりまで掃除できる。広く、複雑なフロア形状の店舗でも隅々まで均一に掃除することできるため、安定して店舗をきれいに保ち、従業員の開店・閉店時の清掃作業負担軽減にもつながっている。導入の背景2021年から始まったSRSグループ中期経営計画で「スマート化社会への対応」を重点テーマに掲げ、「DX推進による生産性の向上」「ロボティクス、AIの活用による収益性の改善」に取り組んでいる。お掃除ロボットについては当初から複数機種を比較検討したが、店舗フロア形状の広さ・複雑さや、椅子やテーブルなど障害物の多さが課題となり、安定して店内を掃除し終えることが難しい状況だった。導入による効果と効率化「お掃除レンタル」サービスを知り、リ・プロダクツ株式会社からアドバイスを受けながら数店舗で実験を繰り返したところ、安定して掃除をすることができたことから、段階的に全店導入を行った。開店前の清掃時間を1日あたり30分短縮することが可能となり、清掃にかかる工数を0.5人時削減することができたという。担当者コメントサトフードサービス株式会社 運営支援本部 店舗システム課 田中颯大氏「多くの椅子やテーブルにひっかかることもなく、広いフロアをもれなく安定して清掃することができます。店舗ごとに異なる形状や、フローリングやフロアマットなど、清掃の場面が違っていてもしっかりと対応して、隅々まで清掃することができています。レンタルサービスを利用することにより、機能活用のアドバイスをもらうことができたり、各店舗の状況に応じて消耗品を配送してもらうことができるので、店舗のクレンリネス(清潔さ)向上に大いに役立っています。」今後の展開今後は、すでに導入されているお掃除ロボットが持つ機能を、キッチン内の油汚れを落とすなど、お掃除ロボットの活用範囲を広げることができるように取り組んでいく。さらに、AIやビックデータを活用するなど、さまざまな角度からDXを推進し、より快適で満足度の高い和食レストラン実現を目指す。