株式会社インフォマートと国立大学法人名古屋工業大学は、フード業界の発展を目指し、AIを活用した共同研究を開始すると発表した。共同研究の背景近年、外食企業や食品卸企業は「人手不足」や「原材料の高騰」等の課題に直面している。特に「人材不足」に悩む企業が多く、コスト削減や業務効率化が求められる中で、優秀な人材の確保がより一層難しくなっている。さらに、2030年問題により生産年齢人口が減少することが予測されており、労働力不足のさらなる深刻化が懸念されている。このような背景から、データ解析・活用を通じて、外食企業と食品卸企業を取り巻くさまざまな課題を解決するため、インフォマートは名古屋工業大学と共同研究を開始。名古屋工業大学が有する高度なAI技術と、インフォマートが持つ膨大なデータを掛け合わせ、オープンイノベーションで研究を進めていく。共同研究の内容インフォマートが有するデータの解析・活用を通じて、外食企業と食品卸企業をはじめとするフード業界の課題解決やさらなる発展を目指す。まずは、飲食店の経営者をはじめとする現場の声をヒアリングし、現状の課題を追究し、その後、関連情報を取得・整備して構築したビッグデータをAIで分析することで、外食企業と食品卸企業の課題解決策を明らかにし、フード業界の発展貢献を目指すという。<株式会社インフォマートフード事業部門 上席執行役員 杉山 大介氏>「この度は、名古屋工業大学 田口准教授との共同研究の機会を賜り、心より御礼申し上げます。25年以上にわたり、外食企業と食品卸企業の双方に寄り添い、フード業界の業務効率化、そして業界の活性化に取り組んでまいりました。今回の共同研究を通じて、業界が直面している人手不足や原材料高騰等の課題解決に貢献できると確信しています。今後も、フード業界全体の発展に寄与し、より一層「おいしい未来」の実現に向けて取り組んでまいります。」<名古屋工業大学 情報工学類 田口 亮 准教授>「これまでは製造業界との共同研究をさせていただくことが多く、フード業界については初めてのことなのでワクワクしています。これまで当研究室では言語や画像に関するAI技術の開発を行ってきました。また、本学の社会人イノベーションプログラムや創造工学プログラムにおいて、複数の分野を融合した価値創造のための教育プログラムの作成と運営にも携わってきました。これらの知見を活かし、フード業界の課題発見・解決に貢献したいと考えています。」