事業共創カンパニーである株式会社Relicは、特定の食習慣のある訪日外国人が自分に合ったメニューを提供する飲食店を検索し、決済までできるプラットフォーム「MOEMI(モエミ)」を、2025年3月より正式に提供開始した。ユーザーは英語表示で操作できるため、日本語での細かなコミュニケーションが難しい場合でもスムーズに注文ができ、安心して日本の食文化を楽しむことができる。加えて、飲食店は無料で店舗登録が可能で、特定の食習慣に対応したメニュー導入のサポートも受けられる。「MOEMI」を提供することにより、特定の食習慣を持つだれもが外食をフェアに楽しめる世界を目指す。本サービスは、仮想出島スキーム「DUALii」を活用し、Relicが提供・運営をしている。現在、MOEMIへ掲載する店舗登録(無料)を受け付けている。背景近年、訪日外国人観光客数は大幅に回復しており、2024年の年間訪日外客数は約3,687万人に達し、過去最高を更新した(※1)。こうした動きに伴い、ヴィーガン、ベジタリアン、ハラルなど多様な特定の食習慣を持つ旅行者の数も増加している。世界全体で見ると、ベジタリアンやヴィーガンは人口の約7%にのぼるとされている(※2)。一方、国内の飲食店がベジタリアン・ヴィーガン等特定の食習慣に対応できる事例は少なく、2023年調査では対応実施店舗が1割未満にとどまるという結果も示されている(※3)。 こうした背景を受け、訪日外国人の利便性向上に加え、飲食店にとっても新たな顧客層との接点創出につながる「MOEMI」を開発した。※1:日本政府観光局(JNTO)より※2:ぐるなびPRO「訪日客対応に“食の多様性”が求められる理由」より※3:やまとごころ.jp 「飲食店インバウンド対策の現状、ベジタリアン・ヴィーガン対応1割未満。」(2023年)より「MOEMI」が実現する新しい外食体験「MOEMI」は、訪日外国人に向けて、自分に合ったメニューを提供する飲食店を検索し、決済までできる英語対応の飲食店プラットフォーム。「せっかく旅行に来たのに対応している店舗が見つからない」、「日本語のコミュニケーションが難しく、食べられない食材が説明できない」という声に応えるサービスとなっている。日本国内の主要観光エリアにある飲食店を地図上で検索し、ユーザーはプロフィールに登録した「食べられない食材」をもとに、マッチした店舗情報のみに絞って閲覧できる。さらに、店頭ではサイト画面を提示するだけで注文から決済まで可能なため、店員との日本語でのコミュニケーションを簡略化できる。また、飲食店側は無料で店舗情報を掲載し、「MOEMI」が独自に用意した特定の食習慣対応メニューを「MOEMI」上で案内できる。対応メニューがなくても、必要に応じてレシピや食材登録などのサポートを受けることが可能。今後は、東京以外の店舗の掲載やユーザー向けのクーポン機能などを追加し、旅行者がより気軽に日本の飲食店を訪れるきっかけづくりにも注力していく。主な機能特定の食習慣の登録機能飲食店の検索機能飲食店までの道案内機能アプリ内で完結する決済機能クーポン発行機能(今後実装予定)顧客分析レポート(今後実装予定)etc…飲食店導入のメリット飲食店は、「MOEMI」に店舗を登録することで、以下のメリットがある。無料での店舗登録:初期費用や月額費用なしでインバウンド向けのPRが可能食事制限対応メニューの導入サポート:食事制限に対応したメニュー導入のサポートが受けられる言語の壁を解消: 英語での注文から決済までをプラットフォームが代行新規顧客層の開拓:これまでアプローチできなかった海外からの食事制限を持つ顧客層を獲得できる決済の簡素化:オンライン決済システムにより会計の手間を削減できる店舗登録の方法「MOEMI」への店舗登録を希望の飲食店は、飲食店向け公式サイトから申し込みできる。登録後、サポートスタッフが特定の食習慣対応メニューの導入や決済手段の導入までをサポートする。飲食店向け公式サイト:https://store.moemi-eats.com/訪日外国人向け公式サイト:https://moemi-eats.com/