物価高の影響が続くなか、「外食の満足感」を決める基準に“納得感”が求められるようになってきている。株式会社INGSが展開するカジュアルイタリアンバル「CONA(コナ)」は、全国20〜40代の男女600人を対象に「外食に関する意識調査」を実施した。本調査では、約3人に1人が「物価高で夜の外食が減った」と回答。また、外食1回あたりの支出や心理的な価格上限の多くが「3,000円以下」に集中。外食での満足度を左右するのは「味」よりも「価格と内容のバランス」と答える人が最多と、日常使いの“ちょうどよさ”が求められてきている。調査結果トピックス◆ 物価高で「夜の外食が減った」人は3人に1人(33.7%)◆ 外食の“満足度”を左右するのは「価格と内容のバランス」(62.2%)◆ 実支出&心理的上限ともに3,000円以下が約8割◆ 「シェアできる料理」でお店を選ぶ人が約4割(45.5%) 物価高で「夜の外食が減った」人は3人に1人夜の外食の頻度を尋ねたところ、「減った」と答えた人は33.7%となった。その理由として最も多かったのは「外食が高く感じるようになった」(70.6%)で、物価上昇により節約志向の高まりが見られるなかで、外食の頻度そのものに影響が出ている様子がうかがえる。外食の満足度は“価格と内容のバランス”が最多外食をして「満足できた」と感じた理由は、「価格と内容のバランス」が最も多く(62.2%)、次いで「味」(60.7%)、「お店の雰囲気」(30.0%)と続いた。価格の安さや味の良さといった単一の要素ではなく、価格と質の総合的な納得感が外食の満足度を左右している傾向が見てとれる。 “気を遣わず楽しめる”価格帯は3,000円以下が約8割直近の夜の外食で支払った金額は、「2,000円以下」が57.3%、「3,000円以下」まで含めると76.6%を占めた。また、「気を遣わず楽しめる」と感じる価格帯についても、「3,000円以下」が80.2%に達しており、実際の支出と心理的な上限がほぼ一致していることがわかる。価格に対する安心感や納得感が、外食選びの前提条件となってきている。複数人での外食で「シェアできる料理」が選ばれる理由とは?人と一緒に食事を楽しむ場面では、“どんな料理があるか”も店選びの重要なポイントになる。今回の調査では、「シェアできる料理があるお店を選ぶことがある」と回答した人は45.5%となった。その理由としては、「いろいろな味を楽しめるから」が58.5%で最多となり、「コスパが良いから」(36.2%)、「無駄が出にくいから」(23.5%)と続いた。注文時の選択肢を広げられることや、費用対効果の高さなどが、シェアメニューを選ぶ動機になっていることがうかがえる。外食で「誘いやすい」と思う条件、最多は“価格帯が明確であること外食で「友人を誘いやすい」と思う条件として最も多かったのは、「価格帯が明確であること」(54.2%)となった。次いで「お店の雰囲気がカジュアルであること」(36.3%)、「割り勘しやすいこと」(35.8%)が続いており、“金額がわかりやすい”“気軽に過ごせる”といった安心感が、外食の誘いやすさにつながっていることがうかがえる。さらに、「友人を誘いやすい」と思う価格帯については、また、「誘いやすい価格帯」としては「1,000円未満」が19.8%、「1,000〜2,000円」が38.8%、「2,001〜3,000円」が22.5%、「3,000円未満」が合計で81.1%に達した。このことから、相手に負担を感じさせない価格帯の明確さこそが、外食における人間関係を円滑に保つポイントになっていると考えられる。調査概要・調査名:外食に関する意識調査・実施期間:2025年5月・調査方法:インターネット調査(クロス・マーケティング セルフ型アンケートツール「QiQUMO」使用)・調査地域:全国47都道府県・調査対象:全国の20〜40代の男女(n=600)・調査主体:株式会社INGS