株式会社ジョイフルは、セルフオーダーシステム・ネット注文サイト・公式アプリの3サービスに、Wovn Technologies株式会社が提供するWebサイト多言語化AI ソリューション「WOVN.io(ウォーブン・ドットアイオー)」導入した。日本語に加え6言語(英語、簡体字、繁体字、韓国語、ベトナム語、ポルトガル語)での多言語公開が開始され、言語や国籍関係なく多くの顧客に対応できる環境を構築している。顧客の利便性向上と、店舗運営効率化を目指し多言語対応を検討「ジョイフル」は全国に600店舗以上(2025年5月31日現在)を展開する九州・大分県発のファミリーレストラン。デジタル技術の活用による店舗運営の効率化、それに伴う顧客の満足度向上に取り組んでおり、その一環として、2024年4月にQR セルフオーダーシステムを全店舗に導入している。セルフオーダーシステム、ネット注文サイト、公式アプリ構築など、さまざまなデジタル推進施策を進める中で、インバウンド客・在留外国人の急増に伴いサービスの多言語対応の必要性が高まっていた。特に都心や観光地にある店舗を中心に、外国人の顧客が増加する中で、運営する各種デジタルサービスは日本語のみで運用されていたため、顧客への対応が店舗従業員の語学力に頼る部分が大きくなってしまうという課題が顕在化していた。一方で、多言語対応においては、初期のシステム開発だけでなく、運用にも多大なコストがかかることがネックとなっていた。特に「ジョイフル」公式アプリでは、クーポンやお知らせなど頻繁なコンテンツ更新が発生するほか、セルフオーダーシステムやネット注文サイトの情報もメニュー変更のたびに更新する必要があった。言語・国籍にかかわらず、全ての顧客に平等にサービスを提供し、不安なく食事を楽しめるよう、コスト・リソースをかけずにスピーディな多言語対応ができるソリューションを探す中で「WOVN.io」を採用した。今回の対応では、在留外国人の約8割をカバーする6つの言語を選定している。複数サービス間でメニュー名を共通化でき、翻訳の自動運用が可能「WOVN.io」を採用した主な理由は次の3点。複数サービス間で固有名詞を共通化できる「WOVN.io」の用語集機能を活用すれば、サービス(Web サイト・アプリ等)をまたいだ固有名詞の共通化が可能。また、類似する原文に対して過去の翻訳を再適用させることもできる。これにより、メニュー名をはじめとした固有名詞の表記ゆれを防ぐことができ、翻訳品質の担保に寄与する。「自動検知・自動翻訳」で多言語運用を自動化できる国際特許を取得する「WOVN.io」の独自技術で、元コンテンツの追加・変更を自動検知し、自動翻訳・反映することが可能。これにより、多言語対応にかかる運用の手間をかけることなく、スピーディな翻訳・反映を実現する。プロ翻訳サービスにより、翻訳者による人力翻訳も提供「ジョイフル」では、スピーディな多言語対応を前提としつつ、一部コンテンツについてはネイティブレベルの高品質な翻訳を求められていた。「WOVN.io」では、AIを活用した自動翻訳に加え、プロの翻訳者による人力翻訳サービスも提供しているため、求める品質に応じた多様な翻訳方式を選択できる。