株式会社ウィット(本社所在地/東京都渋谷区、代表取締役社長/三宅 宏通)は、飲食店の屋号や登録商標、レシピ、マニュアルなどの無形資産を、店舗や会社を売却することなく承継できる「屋号承継サービス」の正式提供を開始した。サービス開始日は2026年7月1日で、開始前から4件の成約実績があるという。同サービスは、飲食店向けプラットフォーム「飲食店ドットコム」を運営する株式会社シンクロ・フード(本社所在地/東京都渋谷区、代表取締役社長/大久保 俊)の連結子会社である株式会社ウィットが提供する。店舗を売却せずブランドやノウハウを承継従来の飲食店M&Aでは、店舗や会社、設備、契約、負債など事業全体を譲渡するケースが一般的だった。一方、「屋号承継サービス」は、屋号や商標、レシピ、運営マニュアルなどの無形資産のみを承継対象とする点が特徴だ。店舗経営を続けながら、自店が長年培ってきたブランドやノウハウを他社へ引き継ぐことができる仕組みとなっている。同社によると、飲食業界専門のM&A仲介会社による屋号・無形資産に特化した承継支援サービスとしては業界初としている。飲食業界の新たな事業承継ニーズに対応サービス開発の背景には、従来のM&Aでは対応しきれないニーズがあったという。売り手側には「店舗は続けたいがブランドや味を広げたい」「売却後も収益を得たい」といった要望がある一方、買い手側には「人気店のブランドを活用して多店舗展開したい」「レシピやノウハウだけを承継したい」といった需要が存在していた。同サービスでは、こうした双方のニーズに応えるため、会社や店舗の譲渡を伴わず、ブランドや知的資産のみを対象とした承継スキームを提供する。ブランド価値も評価対象に一般的なM&Aでは、利益や財務状況が企業価値の中心となるが、「屋号承継サービス」では口コミ評価や看板メニュー、ブランド力、再現性、取引先との関係性なども評価対象となる。飲食店ならではの価値を可視化し、無形資産として承継につなげることを目指している。また、登録商標の確認や権利移転、レシピやマニュアルの整理、譲受先とのマッチング、契約交渉、成約後のフォローまで一貫して支援する。相談は無料で、成約時のみ費用が発生する完全成功報酬型を採用している。承継対象は屋号やレシピ、商標など承継対象となる主な資産は以下のとおり。屋号・店名登録商標看板メニュー・レシピ調理・運営マニュアル接客・品質基準仕入先・取引先との関係ブランドそのものだけでなく、店舗運営に関するノウハウや仕入れネットワークまで含めて承継できる仕組みとなっている。成約期間は最短1カ月程度同社によると、一般的な飲食店M&Aでは成約まで半年から1年程度を要するケースが多いが、「屋号承継サービス」では1〜3カ月程度での成約を想定している。また、手数料は350万円(税別)の完全成功報酬型としており、飲食店オーナーが利用しやすいサービスを目指す。飲食ブランドの継承を支援株式会社ウィットは、飲食店が長年かけて築き上げたブランドや味、運営ノウハウを次世代へ引き継ぐ新たな選択肢として、本サービスを展開する。同社は今後も、店舗や会社の売却だけではない事業承継の形を提案し、日本の飲食ブランドや地域に根付いた食文化の継承を支援していくとしている。