多言語対応の飲食店専用POSシステム「poscube」を提供する株式会社フォウカスは、訪日外国人観光客が多く訪れるエリアの飲食店経営者を対象に、飲食店のインバウンド対応に関する調査を実施した。調査背景2023年以降、訪日外国人観光客の増加が続いており、飲食業界でもインバウンド対応への関心が高まっている。特に多言語対応は、顧客満足度を高め、飲食店の売上向上にも直結する重要なテーマであり、実際のところ、現在の飲食店におけるインバウンド対応はどの程度進んでいるのかを特定するため、訪日外国人観光客が多く訪れるエリアに飲食店を出店する経営者を対象に「飲食店のインバウンド対応」に関する実態調査を実施した。調査要点・訪日外国人観光客が多く訪れるエリアの飲食店の半数以上が、何かしらのインバウンド対応に取り組んでいる・インバウンド対応に取り組んだ飲食店の5割強が、少なくとも売り上げが5%以上向上している・インバウンド対応施策として飲食店で最も行われていることはキャッシュレス決済システムの導入・インバウンド対応に取り組む飲食店の過半数は、外国語対応可能なスタッフが在籍している・「外国語に対応したメニュー」は紙で提供している飲食店が多い・インバウンド対応を強化する上で、現在の課題として最も感じることは「語学スキル向上の難しさ」調査概要調査期間:2024年11月29日~12月4日調査方法:インターネット調査調査対象:訪日外国人観光客が多く訪れるエリアの飲食店経営者(20代~60代の男女)調査人数:300名モニター提供元:RCリサーチデータ訪日外国人観光客が多く訪れるエリアの飲食店の半数以上が、何かしらのインバウンド対応に取り組んでいる「経営する飲食店では、インバウンド対応に取り組んでいるか」を尋ねる設問への回答では「取り組んでいない」が47.3%、「一部取り組んでいる」が37.0%、「取り組んでいる」が15.7%という結果になった。 インバウンド対応に取り組んだ飲食店の5割強が、少なくとも売上が5%以上向上している飲食店のインバウンド対応に取り組んでいる(一部含む)と回答した人に「インバウンド対応を行った結果、売上はどの程度向上したか」を問う設問の回答では、1位が「ほとんど変わらない」で46.8%、2位が「5~10%程度向上した」で22.8%、3位が「10~20%程度向上した」で20.9%、4位が「20%以上向上した」で9.5%という結果になった。インバウンド対応施策として飲食店で最も行われていることはキャッシュレス決済システムの導入飲食店のインバウンド対応に取り組んでいる(一部含む)と回答した人に「飲食店では、インバウンド対応として具体的にどのような取り組みを実施しているか」を尋ねる設問への回答では、1位が「キャッシュレス決済システムを導入する」で47.5%、2位が「外国語対応が可能なスタッフの雇用・育成」で32.9%、3位が「店内の案内を多言語表記にする」で31.7%という結果になった。インバウンド対応に取り組む飲食店の過半数は、外国語対応可能なスタッフが在籍している飲食店のインバウンド対応に取り組んでいる(一部含む)と回答した人に「外国語の対応が可能なスタッフは、在籍しているか」を尋ねる設問の回答では、「はい」が56.3%、「いいえ」が43.7%という結果になった。「外国語に対応したメニュー」は紙で提供している飲食店が多い飲食店のインバウンド対応に取り組んでいる(一部含む)と回答した人に「外国語に対応したメニューについて、主にどのような形式で提供しているか」を問う設問では、1位が「紙で提供している」で57.0%、2位が「タブレットなどデジタル端末で提供している」で24.0%という結果になった。インバウンド対応を強化する上で、現在の課題として最も感じることは「語学スキル向上の難しさ」飲食店のインバウンド対応に取り組んでいる(一部含む)と回答した人に、「インバウンド対応を強化する上で、現在の課題として最も感じることは何か」を尋ねる設問の回答で多かったのは、1位が「スタッフの語学スキル向上が難しい」で31.0%、2位が「訪日外国人のニーズが把握しきれない」で22.8%という結果になった。