ロイヤルホールディングス株式会社は、DX推進の取り組みが評価されて、経済産業省が定めるDX認定制度において「DX認定事業者」として認定された。DX推進の背景と目的ロイヤルホールディングスは、これまで外食産業を取り巻く環境の変化や顧客ニーズの多様化に対応するため、デジタル技術を活用した業務改革と新たな価値創造を進めてきた。DX推進の目的は、ホスピタリティサービスの強みを活かし、高品質で高付加価値なサービスを提供するだけでなく、業務プロセスの可視化や効率化、新規ビジネスモデルの創出といった全方位的な変革を促進すること。これらを実現するために、「データドリブン経営の推進」、「DX人材の育成」、「店舗のDX推進」、「ロイヤルグループ共通アプリであるMyROYALの展開」、「オフィス環境のDX推進」を進めてきた。<関連情報>ロイヤルホールディングス株式会社 統合報告書2024https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS09010/c13343dc/9e18/4df1/bc88/f269681b16fe/20240805091352226s.pdf主なDXの取り組み1. データドリブン経営の推進グループ全体でのITシステムとデータの統合を進め、ビジネス活用および経営判断の迅速化と精度向上を実現。これにより、顧客ニーズの深い理解に基づいた的確な戦略立案が可能となり、業務効率化と収益率の改善を図っている。図1.データドリブン経営実現ステップ2. DX人材の育成デジタル技術を活用した業務改革を推進するため、社内外の研修プログラムを通じて全従業員のITリテラシー向上、DX人材の育成に取り組んでいる。これにより、デジタルリテラシーの向上と革新的なアイデアの創出を促進。3. 店舗のDX推進店舗では、注文用タブレットの導入や業務プロセスの自動化により、自由に注文やカスタマイズを行うことができる環境を整備し、従業員が調理や接客に専念できる体制を構築してきた。これにより、顧客満足度の向上と業務効率化を同時に実現。また、AIを活用した発注予測システムの導入により、在庫管理の効率化と食品ロスの削減を実現し、従業員の負担軽減にも貢献している。4. ロイヤルグループ共通アプリ「MyROYAL」の展開利用者一人ひとりに適したロイヤルグループの価値提供を実現するため、ロイヤルグループ共通アプリ「MyROYAL(マイロイヤル)」を展開。「MyROYAL」を利用することで、嗜好や購買履歴が蓄積され利用状況に応じたサービスの提供やアプリ限定の情報の発信が可能となる。顧客体験のパーソナライズ化を推進し、さらなる体験価値の向上、グループシナジーを図っていく。さらに、「ロイヤルデリ」のECサービスでは、アプリやウェブサイトを通じてロイヤルグループの商品を注文、デリバリーできるシステムを構築することで、時間や場所にとらわれることなく、ロイヤルグループのサービスを利用できる環境を提供している。5. オフィス環境のDX推進オフィスでは、リモート会議システム、社内コミュニケーションツール、eラーニングシステムなどを導入。これにより、時間や場所に制約されない柔軟な就業環境を整備でき、従業員のワークライフバランス向上と個々の成長促進を支援している。デジタル技術の活用によって勤務体系の柔軟性と効率性を高め、ワークライフバランスの改善を支援し、個々の達成感や成長を促進するエンゲージメントを高める仕組みが構築されている。