株式会社すかいらーくホールディングスのセントラルキッチンである前橋工場で「カミナシ レポート」を導入した。2024年からの導入開始以降、工場内の紙帳票のデジタル化を推進し、年間3〜4万枚におよぶ紙帳票の約70%の削減を見込んでいる。すかいらーくホールディングスは、「ガスト」「バーミヤン」などの飲食チェーンを国内外に約3,000店舗展開し、年間来店客数約3.5億人を誇る日本を代表する外食企業。グループ全体でDXに取り組み、2022年には「全社DX推進プロジェクト」を発足して全社横断でDXを推進している。前橋工場は、月間100万枚以上のピザを製造する基幹工場として、約260名の従業員が24時間体制で稼働している。工場内では製造設備の点検記録や品質管理など、多岐にわたる業務で紙帳票が使用されており、これらのアナログ作業が業務効率化の障壁となっていた。これらを背景に前橋工場では、品質管理・進捗管理・そして工場各所の点検結果を含めたトレース確保ができる状態にすることを目的に、「カミナシ レポート」の導入を決定した。活用方法と成果1.導入3カ月で月間200枚の紙帳票を削減。活用後は年間70%削減の実現を見込む前橋工場では、製造工程で使用されていたデイワークや始終業点検、品質保証カードなど、複数の帳票を「カミナシ レポート」に移行した。導入から3カ月という短期間で月間約200枚の紙帳票が削減され、印刷や保管などの付随業務も効率化しているという。2.モバイル端末で入力しやすい工夫により、苦手意識のあった従業員へも利用が浸透 年間3〜4万枚の紙帳票からの脱却を推進前橋工場では外国籍従業員を含む約260名の従業員が24時間体制で勤務している。「カミナシ レポート」のシンプルな画面設計により、年齢や国籍を問わず円滑な運用が可能となった。現場の従業員からのフィードバックを受けながら画面のレイアウトや設問の調整を重ねることで、モバイル端末に不慣れな従業員でも使いやすい環境を実現した。3.デジタル化により、1時間に1回の定期チェック作業を効率化製造工程ごとの品質管理結果を記録する「品質保証カード」は1時間に1回記録する必要があった。デジタル化により、定期的な記入作業と、終業後の記録チェック作業の双方の負担を大幅に軽減したほか、情報の正確性が向上した。現場帳票システム「カミナシ レポート」についてチェック表など現場管理のための帳票類をノーコードでアプリにできる業務効率化のクラウドサービス。手書き情報のデータ化から集計、報告など、これまで紙やエクセルで行っていた作業をデジタル化することで、ペーパーレス化のみならず、正しい作業手順の徹底から業務改善まで実現する。2020年6月の提供開始以来、製造や飲食、宿泊、小売、物流など、業界問わず15,000以上の現場のDXを推進している。https://kaminashi.jp/