株式会社コロワイド(本社/横浜市西区、代表取締役社長/野尻公平)は、“食”の総合プロデュース会社として、外食産業を取り巻く変化や消費者動向を捉え、最新トレンドを発信する「コロワイド総研」を立ち上げた。第一弾の取り組みとして、祖業である居酒屋をテーマに、「職場の飲み会に関する調査」を20~60代の男女500人を対象に実施した。「コロワイド総研」設立趣旨現在、外食・関連産業は急速な社会環境の変化や消費者ニーズの多様化に直面している。不確実性が高まる中、業界全体においてこれまで以上に「食の未来」を見通す確かな“知”が求められている。コロワイドはこれまで、M&Aを通じた多角的な外食業態の運営をはじめ、商品開発から調達・製造・物流に至るまで、食のバリューチェーンを網羅する「食の総合プロデュース会社」として歩んできた。こうした実務で培った知見を体系化し、広く社会に還元するため、本総研を設立した。職場の飲み会に関する調査POINT①:世代・性別で参加意欲や金額感度に差。平均予算は3,600円。POINT②:飲み会のスタートに変化。若年層はノンアル併用で“飲み会の新常識”へPOINT③:タッチパネルは歓迎、スマホは不便?世代で異なるデジタル許容度が浮き彫りに世代・性別で参加意欲や金額感度に差。平均予算は3,600円。 仕事後の職場飲み会について尋ねたところ、性年代別では、20〜30代男性や役職者層が参加意向を比較的高く示す一方、女性や非役職者では慎重な傾向が見られた。20代男性では「飲み会に誘われると嬉しい」と答えた人が52.4%を占め、20代女性では「積極的に行きたい」と答えた人が41.9%となった。さらに20代全体で「なんだかんだ楽しめることが多い」と回答した人も半数を超えるなど、若年層では前向きに捉える声も多い。職場の飲み会の必要性については、全体の37.8%が「必要だと思う」と回答。40代以上の男性では半数以上が必要と感じる一方、同年代の女性では75.0%が不要と回答し、育児や家庭との両立など生活状況の違いから男女で参加意欲に差が見られる。また、特に40代以上の男性や役職者層は、立場や周囲への配慮を意識しつつ参加しており、マナーや気遣いを重視する傾向が強い。職場の飲み会は男性を中心にコミュニケーションの場として認識されていることがわかる。1回の職場の飲み会にかかる費用について聞いたところ、「3,000円~4,000円未満」(28.8%)が最も多く、次いで「4,000円~5,000円未満」(21.0%)となった。平均金額は3,596円で、3,000円台~4,000円台が中心価格帯となっている。高いと思う金額は「5,000円~6,000円未満」(25.6%)が最も多く、次いで「4,000円~5,000円未満」(22.6%)となり、5,000円前後が一つの心理的な上限ラインであることがうかがえる。また、安いと思う金額は「3,000円未満」(82.8%)が最多となった。特に20代では、2,000円~3,000円未満であっても高いと感じる割合が2割と、若年層ほど費用負担に対する感度が高いことが明らかとなった。飲み会のスタートに変化。若年層はノンアル併用で“飲み会の新常識”へ職場の飲み会における飲み物の選択を性年代別に見ると、30代以上の男性では「1杯目にビールを選ぶ」割合が64.0%と多数。一方、20代全体では24.0%にとどまり、20代女性では16.1%とさらに低水準となった。若年層ではレモンサワーなど選択肢が分散しており、ビールを前提としないスタートが一般化しつつある。40代以上の男性では約70%が「飲み会中のドリンクはアルコール中心で、ノンアルコール飲料は飲まない」と回答しており、依然としてアルコール主体のスタイルが根強い。一方で、20〜30代男性では「ノンアルコールとの併用」や「基本的にノンアルコールを飲む」層が約半数を占め、飲酒一択ではないスタイルが広がっていることが明らかとなった。女性ではその傾向がさらに顕著で、全体の半数以上がノンアルコール中心または併用派となった。特に20代女性(35.5%)、40代女性(37.1%)では「基本的にノンアルコールを飲む」割合が高く、飲酒を前提としない参加スタイルが一般化しつつある。これらの結果から、飲み会は「お酒を飲む場」から「それぞれのスタイルで楽しむ場」へと変化していることがうかがえる。タッチパネルは歓迎、スマホは不便?世代で異なるデジタル許容度が浮き彫りに飲食店で嬉しいと思う注文方法を尋ねたところ、「タッチパネル注文」が50.0%で最多となり、外食における主流スタイルとして定着していることがうかがえる。一方、「店員に口頭で注文」は28.2%にとどまり、セルフ操作型への支持が広がっている。「スマートフォンでのモバイルオーダー(QRコードやLINEミニアプリ)」については、20代の好意度が最も高く、若年層ほどデジタル注文を自然に受け入れている傾向がみられた。日常的にスマートフォンを使いこなす世代では、外食時のモバイルオーダーも“違和感のない選択肢”となっている。一方、50〜60代では店員に口頭で注文したいとする割合が46.0%と高水準に達した。タッチパネルには比較的抵抗が少ないものの、スマートフォンを用いた注文方式には慎重な姿勢がうかがえる。飲食店で不便だと感じる注文方法では、「スマートフォンでのモバイルオーダー」が40.0%で最多となった。特に50〜60代では“モバイルオーダー不便派”が目立ち、操作の複雑さやアプリ起動の手間、通信環境への不安といったスマートフォン特有のハードルが利用障壁となっている可能性がある。一方、20代では「店員に口頭で注文」を不便だと感じる割合が他世代と比べて高く、対面でのやり取りに心理的なハードルを感じている可能性がうかがえる。こうした結果から、注文体験に対する評価が世代間で分かれる構図が明らかとなった。外食DXが進む中、効率化の追求だけでなく、世代間の体験格差をどう埋めるかが重要なテーマとなりそうだ。