株式会社tacoms(本社/東京都目黒区、代表取締役/宮本晴太)は、飲食店のテイクアウト電話注文の受付を自動化する音声AIサービス「Camel AI Call」において、店舗の営業状況や提供能力に応じて注文の可否を判定する独自のシステム構成に関する特許(特許第7817776号)を取得した。 本技術により、「Camel AI Call」では、飲食店現場のオペレーション状況をリアルタイムに反映した電話注文受付の自動化を実現する。特許概要特許番号:特許第7817776号発明の名称:注文応答システム特許権者:株式会社tacoms登録日:令和8年2月10日開発の背景慢性的な人手不足が続く飲食業界において、ピークタイムの電話注文対応は店舗の従業員にとって大きな負担であり、受電の漏れによる機会損失や応対品質の劣化による顧客満足度の低下が課題となっている。この課題をAIで解決するにあたり、tacomsが重視したのは「店舗のオペレーションに負担をかけないこと」。単にAIが顧客の音声を聞き取って注文を受けるだけでは、もし商品が品切れであったり、調理に時間がかかりすぎる状況だった場合、後から店舗の従業員が顧客に断りや時間調整の連絡をしなければならず、かえって負担を増やしてしまう懸念があった。 店舗のリアルな状況を正しく把握し、無理のない注文だけを受け付ける「現場オペレーションに寄り添えるAIサービス」を目指し、本システムの開発に至った。特許技術のポイント今回特許を取得したのは、注文を確定させる前に「今の店舗状況で確実に提供できるか」をAIが自動で判断する独自のフローだ。この高精度な判定は、全国10,000店舗以上で導入されているデリバリー・テイクアウトの注文一元管理サービス「Camel」とリアルタイムに連携することで実現している。受取希望時間の取得: AIはまず、顧客から「何時に受け取りたいか」という希望の時間を取得する。「Camel」連携による店舗状況のリアルタイム判定:顧客の希望時間に対し、システム上で管理されている現在の「営業時間」「調理にかかる時間」や、対象商品の「欠品情報」をAIが瞬時に参照・照合する。「提供可能」な場合のみ注文を受付: 店舗で無理なく提供できると判定した場合にのみ、AIは具体的な商品名や個数などの注文内容の取得へと進む。聞き取った内容は「Camel」を通じて既存のPOSやキッチンプリンターへ自動連携されるため、従業員が聞き取った注文内容を再度ハンディやレジに打ち込むという手間も削減する。スムーズな代替案の提示と転送:希望の時間が営業時間外であったり、対話が規定回数失敗した場合には、自動的に店舗の従業員へ電話を転送し、顧客に不便をかけない仕組みを備えている。大規模言語モデル(LLM)を用いた自然対話処理:上記の一連の応対を顧客とAIによる自然言語による対話のみで実現する。顧客は手元でダイヤル操作などを行う必要が無いため、ストレスなく注文をすることが可能となっている。今後の展開「Camel AI Call」は、現在β版として一部の飲食チェーン店でPoC(実証実験)を行っている。今後は検証店舗やブランドの拡大を経て、サービスの正式リリースを予定している。